報告:愛農学園 岡崎卓生さん
日時:3/8(金) 19:30~
場所:愛農学園内ログハウス
参加者:前田・村山・山口・伊藤(英)・小倉・猪飼・岡崎・
山田(三重県・オブザーバー)・下堂(kedp)・
田中(kedp)・大塚(記録)
○開会のあいさつ(前田)
○報告/検討事項
▼事業推進
― 先進地視察報告
(2/22~2/23、三国バイオ~金沢大地~立命館大学)
三国バイオ・・接ぎ木苗の製造を行っている会社。息子さんが
愛農高校卒業生ということで奥田前校長の紹介で訪問。
社長自ら案内してくれたが、何でも自分で作ってしまう
エンジニアタイプの人。材料の選択、熟成期間など、苗の
培土作りにはかなり力を入れている。
金沢大地・・200haを耕作する井村氏が加工販売部門として
立ち上げたのが金沢大地。干拓地で減反の拘束が厳しかった
ため、加工米に特化した生産体制となり、自社の米、大豆、
大麦などを使用した有機加工食品の開発を進め、現在のアイ
テムは500品目。
立命館大学・・生命科学部・久保教授による講義。有機農業を
科学的に進めていくことで、広く普及させていく方針を示
す。微生物の量を簡単に測る方法など、SOFIXという新しい
形の土壌分析を提案している。今後協議会として連携してい
く方向。
☞(岡崎)全国の愛農関係者や、研究機関や篤農家を視察する
ことは、伊有協メンバー同士の連携を深める点に於いても意義
があると思わされた。次回は愛農高校からも農場職員が参加し
た方がいいと感じた。
― パンフレット改版 経過報告(大塚)
3/4に初校があがった。新規で載せる人に、内容確認作業を
行っている。3月末納入の予定。
☞(岡崎)パンフレットは団体の一体化を視覚的に感じさせて
くれる素晴らしい取り組みだと思う。今後はオンライン化も
進めるようなので、より広く伊有協が多くの人に認知されて
行くことを期待している。
▼販売企画力強化
― 加工品開発プロジェクト 経過報告(伊藤英)
麹・カボチャチップス・・・色や食感について大幅に改善
が加えられた。今期は試作するカボチャがなくなったの
で、一旦終了。
伊賀の漬物・・・現在は有機の生産物がない。今秋から、
伊賀紫と伊賀菜の有機栽培の取組を開始。伊賀菜は光貴
開拓が外部に試作を委託し、味の良いものが出来てきて
いる。
乾燥野菜粉末~飴の製作・・試作が4種類出来あがってき
たため、出席者による試食。(トマト、アレッタ、大根、
ニンジン)。色鮮やかで綺麗。その他4種(かぼちゃ、ゴ
ボウ、紫いも、わさび菜)も試作中。
☞(岡崎)飴の試食をさせてもらったが、色がとても綺麗で、
話題作りなどに大いに利用出来そうだと感じた。コストや
種類などまだまだ話題が尽きない雰囲気であり、飴の会話を
しているときの他の理事会メンバーも楽しそうだった。
― 販売組織の設立へ向けた動きについて
有機農産物を活用した加工品は、この春の試作を受け、
9月には徐々に商品化をスタートしたいと考えている。
この際、協議会が直接営利活動に取り組むことは避け、
伊有協の会員に呼び掛け、秋に新たな販売会社を設立して
いく方向を検討している。
― ブランド形成関係 報告
(ロゴデザイン、HP総合イメージデザイン)
下堂氏によるコンペを実施中。
― スーパーマーケットトレードショー参加報告
(2/13-15)
NPO法人三重ご縁市場から声を掛けてもらい出店し、
いくつかの商談の機会を得た。
― スーパーホテルとの打ち合わせ
5月から伊賀での売電事業を開始するが、その売電収入の
一部を地元有機農産物の購入に充てる。野菜についても話
を進めているが、まずは米の納入を検討。有機米は単価が
高すぎるため、特栽レベルのお米を探している。伊有協が
間に入り、農協と連携も考える。
☞(岡崎)食物の安心安全が問われる今だからこそ、伊有協が
企業とも対等にタイアップ出来る可能性を感じる話だ。
ブランド化やストーリー作りも重要。
▼生産技術力強化(村山)
― 三重県環境保全型農業特別講座上園氏(鹿児島県)講演
参加報告
昨年、昨年、伊有協で取り組んだ可給態窒素の簡易測定
を作るのに関わった人。1時間ぐらい別に時間をとって
もらい、今後の有機施肥設計の技術向上に向けたアドバ
イスをもらった。
― 可給態窒素測定~施肥技術
・・・三重県との連携について(3/11打ち合わせ)
地域活性化プランを申請。福廣農園を中心に県と連携し進
めていく予定。
― 立命館大学の新しい土壌分析SOFIXへの検体提出について
検体を提出済。先進地視察で講義してもらったが、微生物
の量を簡易に測定するなどの新しい取組。
▼その他全般
― 地域活性化プラン申請について
(施肥技術と加工品開発について県の支援要請)
県から人的・予算的な援助を得ることができる。工業研究所
の設備使用も可能。まずは、施肥の技術に関すること、加工
品開発に関することについて、支援申請。
― 境保全型農業コンクール受賞について
(授賞式・意見交換会3/13@東海農政局)
前田氏、村山氏が参加予定。
― 有機農業推進に関わる全国会議への参加(3/19@霞が関)
村山氏が参加予定
― 地域内循環の取組へ参画について
地域内の量販店で出る残渣をMCSが堆肥化している。
その堆肥を使用しているのが、主に有機農家なため、
量販店で有機野菜等をより積極的に扱ってもらい、地域内
循環の取組としてクローズアップできないかと考えている。
また、生ゴミを出すと地域通貨がもらえ(例:1へんこ)、
地域の店舗で有機野菜と交換をできる仕組、等も検討して
いく。消費者側のイメージ的に、ゴミを肥料にしてできた
野菜を買うのは抵抗がありそうだが、ストーリーをしっかり
作り実現して行きたい。
☞(岡崎)モデル地区として埼玉県の小川町の取り組みが話題
に出た。様々な先進地区をモデルにした伊賀地区独特の地域
内循環(バイオマスタウン)の可能性を感じた。
○事務局より
― 農水省への本年度事業報告
― 本年度決算へ向けて
― 総会について~理事改選/規約見直し等(4月下旬開催)
4月の理事会で内容を決めて4月の下旬の開催は難しい?
― 次回理事会
4月12日(総会準備)